數次しばしば)” の例文
新字:数次
果敢はかない煙草入たばこいれかますなか懸念けねんするやうにかれ數次しばしばのぞいた。陰鬱いんうつせま小屋こやなかのぞかますそこくらかつた。わづかにまじつたちひさなしろ銀貨ぎんくわたびかれこゝろいくらかのひかりあたへた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじいへにはたきゞやまのやうにまれてある。それが彼等かれら伴侶なかま注目ちうもくいた。それとはなしに數次しばしばかれ主人しゆじんげられた。開墾地かいこんちいたそのはひをもいへはこんだといふことまで主人しゆじんみゝはひつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)