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押
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おッ
ふりがな文庫
“
押
(
おッ
)” の例文
今度あなたの代りに
極
(
きま
)
りました縁の
先方
(
さき
)
の、山河内の奥方てえ、あの
癬
(
たむし
)
の大年増なんざ、断食をしないばかりに、
女
(
むすめ
)
を
押
(
おッ
)
つけようといって騒いだと申すんで。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わっし
)
あ
猿坊
(
えてんぼ
)
のように、ちょろりと影を
畝
(
うね
)
って
這出
(
はいだ
)
して、そこに震えて立っている、お道姉さんの手に合鍵を
押
(
おッ
)
つけた。早く早く、と口じゃあ言わねえが、袖を突いた。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
も一ツの
甕
(
かめ
)
の
朱
(
しゅ
)
の方だって、手を
押
(
おッ
)
つけりゃ血になるだ、なぞと、ひそひそ
話
(
ばなし
)
を
遣
(
や
)
るのでござって
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうして懐へ入れて持って帰れと来た日にゃあ、私は
人魂
(
ひとだま
)
を
押
(
おッ
)
つけられたように気が
滅入
(
めい
)
った。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上口
(
あがりくち
)
の
突尖
(
とっさき
)
の処、隅の方に、ばさばさした
銀杏返
(
いちょうがえし
)
、前髪が膝に
押
(
おッ
)
つくように
俯向
(
うつむ
)
いて、畳に手をついてこう、横ずわりになって、折曲げている小さな足の
踵
(
かかと
)
から甲へかけて
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
寝衣
(
ねまき
)
に着換えさしたのであろう、その上衣と
短胴服
(
チョッキ
)
、などを一かかえに、少し
衣紋
(
えもん
)
の乱れた
咽喉
(
のど
)
のあたりへ
押
(
おッ
)
つけて、胸に
抱
(
いだ
)
いて、時の
間
(
ま
)
に
窶
(
やつれ
)
の見える
頤
(
おとがい
)
を深く、
俯向
(
うつむ
)
いた
姿
(
なり
)
で
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
押
(
おッ
)
つけるように
猪口
(
ちょく
)
を措いて
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“押”を含む語句
押付
押入
押込
押立
押上
押着
押附
花押
押被
押止
押開
押詰
押通
長押
押取
押戴
押借
後押
取押
押掛
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