“癬”の読み方と例文
読み方割合
たむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度あなたの代りにきまりました縁の先方さきの、山河内の奥方てえ、あのたむしの大年増なんざ、断食をしないばかりに、むすめおッつけようといって騒いだと申すんで。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(先生、たむしの治ります薬はありませんでしょうか。)と不意に言い出したのはくだんの貴夫人であった。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
声を出して言ったのか、きたねえなんて、たむしめさせられはしまいし、肌を脱いで医者に見せた処を背後うしろから、汚え、なんていう奴がありますかい、しかも華族だってな、山河内……伯爵だ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)