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折釘
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をれくぎ
ふりがな文庫
“
折釘
(
をれくぎ
)” の例文
逃出
(
にげだ
)
すと
言
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
に、わが
家
(
や
)
への
出入
(
でい
)
りにも、
硝子
(
がらす
)
、
瀬戸
(
せと
)
ものの
缺片
(
かけら
)
、
折釘
(
をれくぎ
)
で
怪我
(
けが
)
をしない
注意
(
ちうい
)
であつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女中は
身体
(
からだ
)
を
折釘
(
をれくぎ
)
のやうにしてお辞儀をしたが、その儘主人の
室
(
へや
)
を飛び出して、直ぐに支度に懸つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『暑いなア。』と小池はインバネスを
脱
(
ぬ
)
いだ
序
(
ついで
)
に、
竪絽
(
たてろ
)
濃鼠
(
こいねずみ
)
の
薄羽織
(
うすばおり
)
をも
脱
(
ぬ
)
ぎ
棄
(
す
)
てると、お光は立つてインバネスを柱の
折釘
(
をれくぎ
)
にかけ、羽織は
袖疊
(
そでだた
)
みにして床の間に
載
(
の
)
せた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「
舷
(
ふなばた
)
の裏に、
折釘
(
をれくぎ
)
が打ち込んでありますね。一尺五寸ぐらゐ離して、二本まで」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
又
(
また
)
本堂
(
ほんだう
)
の
佛壇
(
ぶつだん
)
の
前
(
まへ
)
を
拔
(
ぬ
)
けて、
圍爐裏
(
ゐろり
)
の
切
(
き
)
つてある
昨日
(
きのふ
)
の
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へ
出
(
で
)
た。
其所
(
そこ
)
には
昨日
(
きのふ
)
の
通
(
とほ
)
り
宜道
(
ぎだう
)
の
法衣
(
ころも
)
が
折釘
(
をれくぎ
)
に
懸
(
か
)
けてあつた。さうして
本人
(
ほんにん
)
は
勝手
(
かつて
)
の
竈
(
かまど
)
の
前
(
まへ
)
に
蹲踞
(
うづく
)
まつて、
火
(
ひ
)
を
焚
(
た
)
いてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
折釘
(
をれくぎ
)
に
烏帽子
(
ゑぼし
)
掛けたり春の宿
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
折釘
(
をれくぎ
)
の数をちやんと数へてからでないと安心しない内田氏は、茶店に入るなり、脱いだ帽子を手にもつてあちこちと帽子掛を捜すらしかつたが、大学に牛小屋が無いと同じやうに
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
釘
漢検準1級
部首:⾦
10画
“折釘”で始まる語句
折釘丈