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手金
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てきん
ふりがな文庫
“
手金
(
てきん
)” の例文
「そうでございますな」と、孫十郎も当惑の
額
(
ひたい
)
をなでた。「なにぶんにも、もう
手金
(
てきん
)
まで頂戴して居りますので……」
半七捕物帳:42 仮面
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其人
(
そのひと
)
に
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
ると、
自分
(
じぶん
)
の
持地
(
もちち
)
からは
澤山
(
たくさん
)
破片
(
はへん
)
が
出
(
で
)
るが、
未
(
ま
)
だ
誰
(
たれ
)
も
發掘
(
はつくつ
)
した
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いといふ。
然
(
さ
)
らば
近日
(
きんじつ
)
發掘
(
はつくつ
)
をさして
呉
(
く
)
れと
其場
(
そのば
)
で
手金
(
てきん
)
を
打
(
う
)
つた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
お松を身受けするのに、費用が四百両の頭を出る、百両を
手金
(
てきん
)
に置いて、あとの三百五十両、それをこれから
工面
(
くめん
)
にかかる、
猶予
(
ゆうよ
)
を三日間とっておいた。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
頭
(
あたま
)
へ
疵
(
きず
)
を
付
(
つ
)
けられて泣く/\
帰
(
かへ
)
つたが、
国
(
くに
)
では
田地
(
でぢ
)
を買ひ、
木材
(
きざい
)
を
伐
(
き
)
り出す約束をして、
手金
(
てきん
)
まで打つてあるから、
今更
(
いまさら
)
金
(
かね
)
が
出来
(
でき
)
ないと
云
(
い
)
つて
帰
(
かへ
)
ることは
出来
(
でき
)
ない。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先方で金額の半金を入れてもらわなければ仕事に取り掛かれないといいますから、二十円の
手金
(
てきん
)
を打って、五月までにはきっと間違いなく花川戸の河岸へ着けてくれるように約束しました。
幕末維新懐古談:73 栃の木で老猿を彫ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭