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手厳
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てきび
ふりがな文庫
“
手厳
(
てきび
)” の例文
旧字:
手嚴
「悪いことが
流行
(
はや
)
り出した、ここは表通りではないけれど、そのうちには何か集めに来るだろう、その時は
手厳
(
てきび
)
しく断わってやる」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ここに電気商岩田京四郎は非常な不利な立場となりカフェ・ネオンの
頻繁
(
ひんぱん
)
な電気工事の詳細について
手厳
(
てきび
)
しい
訊問
(
じんもん
)
が始まった。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今まで
穏
(
おだ
)
やかに
機嫌
(
きげん
)
よく話していた
長者
(
ちょうしゃ
)
から突然こう
手厳
(
てきび
)
しくやりつけられようとは、敬太郎は夢にも思わなかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
柔和しい足立さんの言うことが私にはもう、まだるっこくなって来たもんですから、
手厳
(
てきび
)
しく談じつけてやろうとすると足立さんが待てというて制する。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
「はくらん病が買ひ候はん」も
手厳
(
てきび
)
しいには違ひない。が、「
東武
(
とうぶ
)
の会に盆を
釈教
(
しやくけう
)
とせず、
嵐雪
(
らんせつ
)
是を難ず。翁曰、盆を釈教とせば正月は
神祇
(
しんぎ
)
なるかとなり。」
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
そんなことをしていられるかどうか考えてみよとのご反問の
手厳
(
てきび
)
しさ。君の心はよくわかった。けれど、「あんなおしゃらくは嫌ひだ」は少しひどすぎたりと思ふ。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
翌日からの
胡軍
(
こぐん
)
の攻撃は猛烈を極めた。
捕虜
(
ほりょ
)
の言の中にあった最後の猛攻というのを始めたのであろう。襲撃は一日に十数回繰返された。
手厳
(
てきび
)
しい反撃を加えつつ漢軍は徐々に南に移って行く。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
和作の
手厳
(
てきび
)
しい語調に、信一は思はず
懶
(
だる
)
さうな眼を大きく見張つた。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
「
手厳
(
てきび
)
しく来たね。一言もないよ。実は八人目が近々生れるのさ」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「閣下に、そう
手厳
(
てきび
)
しく出られると、一言もありません。が、
諦
(
あきら
)
めのために見て
戴
(
いただ
)
きたいのです。
贋物
(
にせもの
)
は覚悟の前ですから。持っている当人になると、怪しいと思いながら、諦められないものですから。ハヽヽヽヽヽヽ。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
わしは腹が立って、
手厳
(
てきび
)
しく跳ねつけてやったよ。あれはもう売っちまった。もう遅いよとナ。すると、それはいかん、是非こっちへ売れという。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あの金蔵という奴が
荒
(
あば
)
れ出したな——こうと知ったら、もう少し
手厳
(
てきび
)
しく
戒
(
いまし
)
めておけばよかったと思いました。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
あの方を
手厳
(
てきび
)
しく催促させるのです。——実はあなただから、今打ち明けて御話しするが、あれは、わたしが印を押している
体
(
たい
)
にはなっているが本当はわたしが融通したのです。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
平野老人は
首
(
かぶり
)
を振ったから、そそっかし屋の市川は
一時
(
いっとき
)
、面を赤くしましたけれど、老人があんまり
手厳
(
てきび
)
しく
刎
(
は
)
ねつけたものですから、反抗の気味となって
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「いやどうも、このごろは悪い奴が近辺へ入り込むので。なに、わずか三十文のところを
手厳
(
てきび
)
しく言うでもないが、いくら
饅頭屋
(
まんじゅうや
)
だからというて、甘くばかり見せておられぬわい」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「こりゃ、
手厳
(
てきび
)
しい!」
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
厳
常用漢字
小6
部首:⼚
17画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭