トップ
>
戦役
>
せんえき
ふりがな文庫
“
戦役
(
せんえき
)” の例文
大砲をうつとき、
片脚
(
かたあし
)
をぷんとうしろへ挙げる
艦
(
ふね
)
は、この前のニダナトラの
戦役
(
せんえき
)
での負傷兵で、音がまだ脚の神経にひびくのです。
烏の北斗七星
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
おお、それは、この
寒気
(
かんき
)
に、
傷口
(
きずぐち
)
がお
痛
(
いた
)
みになりはしませんか?
私
(
わたし
)
は、
若
(
わか
)
い
時分
(
じぶん
)
シベリア
戦役
(
せんえき
)
にいったものです。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明治三十七八年
戦役
(
せんえき
)
のとき、
旅順
(
りょじゅん
)
の
戦
(
いくさ
)
において、敵の砲台を爆破するため、こうした
坑道
(
こうどう
)
を掘ったことがあるそうだ
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
連戦連勝は、いかなる国の歴史、いかなる勇将の伝記においても、永続した
戦役
(
せんえき
)
にはあり得ない。そのこれあるは勝敗の早く決する戦争にのみあるのである。
孫子
(
そんし
)
も
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
もう役所は
午引
(
ひるびけ
)
になっている。石田は馬に
蹄鉄
(
ていてつ
)
を打たせに遣ったので、司令部から
引掛
(
ひきがけ
)
に、
紫川
(
むらさきがわ
)
の
左岸
(
さがん
)
の狭い道を
常磐橋
(
ときわばし
)
の方へ歩いていると、
戦役
(
せんえき
)
以来心安くしていた中野という男に逢った。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
かの西南
戦役
(
せんえき
)
は、わたしの幼い頃のことで何んにも知らないが、
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
の店にいろいろの戦争絵のあったのを記憶している。いずれも三枚続きで、五銭くらい。また、そのころ
流行
(
はや
)
った唄に
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その頃でもちょっぴり残した薄い
鬚
(
ひげ
)
は、熊さんが、兵隊であった頃の記念であった。日清の
戦役
(
せんえき
)
にも日露の戦役にも出征した勇士であって、片腕と足の負傷も、
首山堡
(
しゅざんぽ
)
の戦いに受けた負傷であった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
村
(
むら
)
の
源吉
(
げんきち
)
さんもシベリア
戦役
(
せんえき
)
にいって、
片腕
(
かたうで
)
をもがれたのだった。あの
時分
(
じぶん
)
、
自分
(
じぶん
)
はまだ
子供
(
こども
)
だったので、
源吉
(
げんきち
)
さんが
不具
(
かたわ
)
になって
帰
(
かえ
)
ってくると、おそろしがったものだ。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
特務曹長「これはどの
戦役
(
せんえき
)
でご受領なされたのでありますか。」
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“戦役”の意味
《名詞》
戦 役(せんえき)
戦争。
(出典:Wiktionary)
“戦役”の解説
戦役(せんえき)は、戦争状態にある両軍が行う、相互に関連する一連の軍事行動を言う。戦争の一局面であり、機動や戦闘などの行動の総和である。
(出典:Wikipedia)
戦
常用漢字
小4
部首:⼽
13画
役
常用漢字
小3
部首:⼻
7画
“戦”で始まる語句
戦
戦慄
戦争
戦々兢々
戦捷
戦袍
戦死
戦場
戦闘
戦塵