“首山堡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅざんぽ60.0%
しゅざんぼう20.0%
しゅざんぽう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まだやってるんだろう。煙台で聞いたが、敵は遼陽の一里手前で一支ひとささえしているそうだ。なんでも首山堡しゅざんぽとか言った」
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
遼陽の攻撃戦がたけなわなる時、私は雨の夕暮に首山堡しゅざんぼうの麓へ向った。その途中で避難者を乗せているらしい支那人の荷車に出逢った。左右は一面に高粱こうりょうの畑で真中まんなかには狭い道が通じているばかりであった。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
僕はその当時、日露戦争の従軍新聞記者として満洲の戦地にあって、この日は午後三時ごろに楊家店ようかてんという小さい村に行き着いた。前方は遼陽攻撃戦の最中で、首山堡しゅざんぽうの高地はまだ陥らない。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)