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慘
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さん
何しろ
腕一
杯のところを見せて、
少くとも日本の
洋畫界に一
生面を
開かうといふ
野心であツたから、其の用意、其の
苦心、實に
慘憺たるものであツた。
〔評〕南洲城山に
據る。官軍
柵を
植ゑて之を守る。
山縣中將書を南洲に寄せて兩軍
殺傷の
慘を
極言す。南洲其の書を見て曰ふ、我れ山縣に
負かずと、
斷然死に
就けり。
本艦之に
應じて
先づ
手始には八
吋速射砲つゞいて
打出す
機關砲。
月は
慘たり、
月下の
海上に
砲火迸り、
硝煙朦朧と
立昇る
光景は、
昔がたりのタラント
灣の
夜戰もかくやと
想はるゝばかり。
あきらかに、金太郎がさつきころんだあの坂で起つた
慘事である。