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怕
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こは
ふりがな文庫
“
怕
(
こは
)” の例文
勝手
(
かつて
)
ばたらきの
女子
(
をんな
)
ども
可笑
(
をか
)
しがりて、
東京
(
とうきやう
)
は
鬼
(
おに
)
の
住
(
す
)
む
處
(
ところ
)
でもなきを、
土地
(
とち
)
なれねば
彼
(
あ
)
のやうに
怕
(
こは
)
きものかと、
美事
(
みごと
)
田舍
(
ゐなか
)
ものにしてのけられぬ。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
太郎は、いつもその視線が何故ともなく青光りを堪えてゐて
怕
(
こは
)
く、何う答へたら母の機嫌を害はずに済むだらうか? と、本意なくも、そのことばかりが気に掛るばかりであつた。
サクラの花びら
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
それで、村の入口に入るや否や、吠えかかる痩犬を半分無意識に
怕
(
こは
)
い顔をして睨み乍ら、
脹
(
ふや
)
けた様な
頭脳
(
あたま
)
を搾り、有らん限りの智慧と勇気を
集中
(
あつ
)
めて、「兎も角も、宿を見付ける
事
(
こつ
)
た。」と決心した。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お役人達を
怕
(
こは
)
がらすのぢやないよ。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
妹ども
怕
(
こは
)
がりて腫れ物のやうに障るものなく、何事も言ふなりの通るに一段と我がまゝをつのらして、炬燵に兩足、醉ざめの水を水をと狼藉はこれに止めをさしぬ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「何故夜になつたらいけないの、
怕
(
こは
)
いの?」
黄昏の堤
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
書けと仰しやれば起證でも誓紙でもお好み次第さし上ませう、
女夫
(
めをと
)
やくそくなどと言つても
此方
(
こち
)
で破るよりは先方樣の性根なし、主人もちなら主人が
怕
(
こは
)
く親もちなら親の言ひなり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
朝冷
(
あさすゞ
)
はいつしか
過
(
す
)
ぎて
日
(
ひ
)
かげの
暑
(
あつ
)
くなるに、
正太
(
しようた
)
さん
又
(
また
)
晩
(
ばん
)
によ、
私
(
わたし
)
の
寮
(
りよう
)
へも
遊
(
あそ
)
びにお
出
(
い
)
でな、
燈籠
(
とうろう
)
ながして、お
魚
(
さかな
)
追
(
お
)
ひますよ、
池
(
いけ
)
の
橋
(
はし
)
が
直
(
なほ
)
つたれば
怕
(
こは
)
い
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いと
言
(
い
)
ひ
捨
(
ず
)
てに
立出
(
たちいで
)
る
美登利
(
みどり
)
の
姿
(
すがた
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
怕
漢検1級
部首:⼼
8画
“怕”を含む語句
可怕
怕々
忙怕
怕事
怕恐
怕敷
怕者
死不怕閻羅王
生不怕京兆尹
面怕