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忌々敷
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いま/\しく
ふりがな文庫
“
忌々敷
(
いま/\しく
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
は
何
(
ど
)
れ
程
(
ほど
)
それが
激
(
げき
)
した
心
(
こゝろ
)
に
忌々敷
(
いま/\しく
)
くても
其
(
そ
)
れを
窘
(
たしな
)
めて
叱
(
しか
)
つて
遣
(
や
)
る
何
(
なん
)
の
手
(
て
)
がかりも
有
(
も
)
つて
居
(
を
)
らぬ。三
人
(
にん
)
は
只
(
たゞ
)
默
(
だま
)
つて
歩
(
ある
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
三四郎は
忌々敷
(
いま/\しく
)
なつた。さう云ふ時は広田さんに
限
(
かぎ
)
る。三十分程先生と相対してゐると心持が悠揚になる。女の
一人
(
ひとり
)
や
二人
(
ふたり
)
どうなつても構はないと思ふ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
取
(
とる
)
所存なれば今吉三郎が來りしを
忌々敷
(
いま/\しく
)
思ひ何卒して
田舍
(
ゐなか
)
へ
追歸
(
おひかへ
)
さんと心に
巧
(
たく
)
み夫は
態々
(
わざ/\
)
尋ね來りしかど
此方
(
このはう
)
に
變
(
かは
)
る事なければ今
母公
(
はゝご
)
に
對面
(
たいめん
)
するには及ばず
早々
(
さう/\
)
國へ歸りて母を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さうして
又
(
また
)
更
(
さら
)
に
自分
(
じぶん
)
が
酷
(
ひど
)
く
隔
(
へだ
)
てられるやうに
思
(
おも
)
つた。
彼
(
かれ
)
は五十
錢
(
せん
)
の
錢
(
ぜに
)
のことを
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して
忌々敷
(
いま/\しく
)
なつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
何
(
なに
)
爲
(
す
)
んだとう、づう/\しい
阿魔
(
あま
)
だ、
櫛
(
くし
)
何故
(
どう
)
して
取
(
と
)
らつたんだか
云
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
ろつちんだ、
此
(
こ
)
んでも
分
(
わか
)
んねえのか、
云
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
ろよ」
勘次
(
かんじ
)
は
暫
(
しばら
)
く
間
(
あひだ
)
を
措
(
お
)
いて、
又
(
また
)
かつと
忌々敷
(
いま/\しく
)
なつたやうに
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
忌
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
々
3画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“忌々敷”で始まる語句
忌々敷相