御安心ごあんしん)” の例文
しかし、御安心ごあんしんください。——ゆきなか跣足はだし歩行あることは、都會とくわいぼつちやんやぢやうさんが吃驚びつくりなさるやうな、つめたいものでないだけは取柄とりえです。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
御安心ごあんしんくださいまし。上書うわがきなんざ二のつぎ三のつぎ中味なかみからふうまで、おせんの相違そういはございません。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
まだくらいうちに勝負しょうぶはついてしまいましょう。御安心ごあんしんくださいまし。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「へいへい、合点がってんでげす。つきはなくとも星明ほしあかり、足許あしもとくるいはござんせんから御安心ごあんしんを」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
御安心ごあんしんなさいまし、大丈夫だいぢやうぶでせう。」といふところへ、濱野はまのさんが、下駄げたならしてんでもどつて、「づか/\にはからはひりますとね、それ、あのぢいさん。」といふ、某邸ぼうてい代理だいり夜番よばん
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「だが御安心ごあんしん御無用ごむようじゃ。いつ何時なんどき変化へんかがあるかわからぬからのう」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そんなら、御安心ごあんしんなさいまし。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)