後難こうなん)” の例文
つぶすばかりにて誰云となく大評判だいひやうばんとなり紅屋は不審ふしんはれかくもと大和屋三郎兵衞方へいたり前の段を物語り後難こうなんおそろしければ何に致せ表札と幕を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その後難こうなん人身御供ひとみごくうの意味で留守居を押附けられ、米友は、主人の居間であった贅沢ぜいたくな一間でゴロリと横になっている。その傍には例によって槍が一本あります。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その後難こうなん憂慮うれいのないように、治兵衛の気をなやし、心を鎮めさせるのに何よりである。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もとより蟠龍軒の悪人なことは界隈かいわいたれ知らぬ者もございませぬ故、係り合って後難こうなんを招いてはと皆逡巡しりごみしてたれ一人いちにん止める者もございませぬ、ところへ丁度わたくしが通りかゝりましたから
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兎角とかく後難こうなんおそろしさに否だと申て立去たちさらんと致せし時この大事を見られた上はいかして置れぬ言ことをきかずばいのち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
生涯しやうがいはぢとなす程の事でもなし古き俚諺ことわざ後難こうなんは山にあらず川にあらず人間反覆のうちありいふいつ何時なんどき如何なる難儀憂目うきめ出會であふも計られず然れど又々また/\うんひらく事もあるものなり何でも心も正直しやうぢきにして大橋殿の恩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)