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当人
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とうにん
ふりがな文庫
“
当人
(
とうにん
)” の例文
旧字:
當人
それで、みんなしてハンスをつれだしてきましたが、
当人
(
とうにん
)
は、よんどころなくちんちくりんな
上
(
うわ
)
っぱりの前をかきあわせて、はだか身をかくしました。
かわいそうな粉ひきの若いものと小猫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
まして
当人
(
とうにん
)
はよほど
有難
(
ありがた
)
かったらしく、
早速
(
さっそく
)
さまざまのお
供物
(
くもつ
)
を
携
(
たずさ
)
えてお
礼
(
れい
)
にまいったばかりでなく、その
後
(
ご
)
も
終生
(
しゅうせい
)
私
(
わたくし
)
の
許
(
もと
)
へ
参拝
(
さんぱい
)
を
欠
(
か
)
かさないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
どうせそうならば、この
人
(
ひと
)
のいい
薬屋
(
くすりや
)
さんにやって、りっぱに、
幸福
(
こうふく
)
に
育
(
そだ
)
ててもらったほうが、どれほど、
当人
(
とうにん
)
にとってもいいことかしれないと
考
(
かんが
)
えました。
二番めの娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
対世界の
見地
(
けんち
)
より
経綸
(
けいりん
)
を定めたりなど
云々
(
うんぬん
)
するも、
果
(
はた
)
して
当人
(
とうにん
)
の
心事
(
しんじ
)
を
穿
(
うが
)
ち得たるや
否
(
いな
)
や。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
又弁解も何もない、平岡の云ふ所が一々根拠のある事実なら、——
御父
(
おとう
)
さんは
斯
(
か
)
う云はれるのだ。——もう生涯代助には逢はない。
何処
(
どこ
)
へ
行
(
い
)
つて、
何
(
なに
)
をしやうと
当人
(
とうにん
)
の勝手だ。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
橘屋
(
たちばなや
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
は、八百
蔵
(
ぞう
)
に
生
(
い
)
き
写
(
うつ
)
しだなんて、つまらねえお
世辞
(
せじ
)
をいわれるもんだから、
当人
(
とうにん
)
もすっかりいい
気
(
き
)
ンなってるんだろうが、八百
蔵
(
ぞう
)
はおろか、八百
屋
(
や
)
の
丁稚
(
でっち
)
にだって
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それをうち
消
(
け
)
すもののないかぎり、いつしか、そのものは、まったくあほうものにされてしまうばかりでなく、
当人
(
とうにん
)
も、
自分
(
じぶん
)
で
自分
(
じぶん
)
をあほうと
思
(
おも
)
いこんでしまうようになるものです。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“当人”の意味
《名詞》
当人(とうにん)
直接あることに関係する者。当事者。
その人。本人。
(出典:Wiktionary)
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“当人”で始まる語句
当人達