建立けんりつ)” の例文
すでたふ建立けんりつをはつたので、最早もはや歸途きとむか一方いつぽうである。往復わうふく五日いつか豫定よていが、その二日目ふつかめには首尾しゆびよく歸終きろくやうになつたのは、非常ひじやう幸運こううんである。
仁愛の基礎の上にその国是こくぜを定めんか、或はえいのウイリヤム、ペンを学び、荒蕪こうぶを開き蛮民と和し、純然たる君子国を深森広野の中に建立けんりつせんか、或はべいのピーボデーを学び
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
何故なぜ紀念塔きねんたふ建立けんりつをはつたとき素直すなほもとみちかへらなかつたらうと、今更いまさら後悔こうくわいえぬのである。
神の特種の撰択にかかる猶太ゆだや人民を率い世界を化して一大共和国となし、仁を施し民を撫育ぶいくし、真正の地上の王国を建立けんりつせんと、しかるに彼の良心はこの高尚なる希望をも彼に許さず
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
紀念塔きねんたふ建立けんりつをはつて、吾等われらは五六退しりぞいてながめると、うるはしき大理石だいりせきたふ表面ひやうめんには、鮮明あざやかに『大日本帝國新領地朝日島だいにつぽんていこくしんりようちあさひたう』。あゝれで安心あんしん々々、一同いちどうぼうだつして大日本帝國だいにつぽんていこく萬歳ばんざい三呼さんこした。