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度
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て
ふりがな文庫
“
度
(
て
)” の例文
成程
(
なるほど
)
善悪にや二つは無えが、どうせ盗みをするからにや、悪党
冥利
(
みやうり
)
にこの
位
(
くれえ
)
な陰徳は積んで置き
度
(
て
)
えとね、まあ、
私
(
わつち
)
なんぞは思つてゐやすのさ。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
憚
(
はばか
)
りながら磯の安松だ、三尺高い木の上から小唄の良い喉を海の向うの房州の阿魔っ子に聴かせ
度
(
て
)
やりてえくらいのものだ
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
甲「ヘエ、誠にはア、魂消まして、どうかまア止め
度
(
て
)
えといったら止めてはなんねえって叱られた、随分道中を大事に」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
七重八重と言ひ
度
(
て
)
えが、
十重二十重
(
とへはたへ
)
に嫁の衣裳をかけ並べ、木戸も
潜戸
(
くゞり
)
も開けて、御町内の衆へ豊樂の見物勝手だ、いやその評判といふものは——
銭形平次捕物控:279 持参千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
送らんで
宜
(
え
)
いというに何故そうだかなア、
汝
(
われ
)
ア死んだ
爺様
(
とっさま
)
の時分から随分世話も焼かしたが
家
(
うち
)
の用も能く働いたから、
何
(
なん
)
ぞ呉れ
度
(
て
)
えと思うけれども何も
無
(
な
)
えだ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
知合から知合を
辿
(
たど
)
つて、向柳原の叔母さんのところへ來て、——お前さんに
傳手
(
つて
)
があるちう話を聞いて來たが、錢形の親分さんに逢はせて貰れえ
度
(
て
)
え
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
太「なに用はなえだから
皆
(
みな
)
送り
度
(
て
)
えと
思
(
おめ
)
えまして、名残い惜いが
寒
(
さみ
)
い時分だから大事にしてねえ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
、ちゃんと心得てやがる、その気で今日から仲間付き合いだ、宜いか貝六、前祝に一杯やり
度
(
て
)
えが、手前五百や一貫は持ってるだろうな、男のたしなみだ
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
舁夫「どうせ船橋へ
帰
(
かえ
)
りですが、お
廉
(
やす
)
く
願
(
ねげ
)
え
度
(
て
)
えもんで、
帰
(
けえ
)
りですから
一杯
(
いっぺえ
)
飲めりゃア宜いんで、
帰
(
けえ
)
り駕籠でござえやすから、お安く乗っておくんなせえ、まだ船橋まで
余程
(
よっぽど
)
有りますぜ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そんなイヤな代物じゃ無いんで、ヘッ、入山形の二つ星、眉は落したが、お灯明をあげ
度
(
て
)
え位の代物で——」
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それぢやあつしも行つて見ますよ。二千兩位の目腐れ金は欲しかアねえが、相手の仕掛けが見て置き
度
(
て
)
え」
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どうだ、お狩場の四郎の言ひ草ぢやねえが、何んと驚いたか——と言ひ
度
(
て
)
えくらゐのものだ」
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ちよツと聞き
度
(
て
)
えが、先刻此路地へ追ひ込んだ者があるが、氣が付かなかつたかえ」
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「打ち殺してもやり
度
(
て
)
えが、——あの女には、お前まだ未練があるだらうねえ」
銭形平次捕物控:037 人形の誘惑
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お、
擽
(
くすぐ
)
っ
度
(
て
)
え」
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“度”を含む語句
態度
目出度
度々
芽出度
今度
二度
程度
毎度
百度
屹度
法度
再度
見度
一度
幾度
恰度
仕度
度胸
度外
数度
...