“広告（こうこく）” の例文
旧字：廣告
「私（わたし）、とれた金歯（きんば）を売（う）ってこようかと思（おも）っているのです。新聞（しんぶん）の広告（こうこく）を見（み）ると、金（きん）ならなんでも高（たか）く買（か）うと書（か）いてありますから。」
金歯 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)
わたしはただ広告（こうこく）をさえすれば欲（ほ）しいだけの弟子（でし）は集まるのだ。そこでそのあいだにゼルビノとドルスの代わりになる犬を二ひきしこもうと思う。
家なき子：01 （上） (新字新仮名) ／ エクトール・アンリ・マロ(著)
洋傘（ようがさ）直しは荷物（にもつ）へよろよろ歩いて行き、有平糖（あるへいとう）の広告（こうこく）つきのその荷物を肩（かた）にし、もう一度（いちど）あのあやしい花をちらっと見てそれからすももの垣根（かきね）の入口にまっすぐに歩いて行きます。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)
「ここに、こういう心（こころ）を愉快（ゆかい）にする、オルガンがありますよ。」と、お嬢（じょう）さんは、雑誌（ざっし）の広告（こうこく）を、まだそう年寄（としよ）りでない医者（いしゃ）に見（み）せました。
楽器の生命 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)
かれは広告（こうこく）のびらを書いて、ほうぼうにはり出したり、二、三枚（まい）の板でかれは舞台（ぶたい）をこしらえたりした。
家なき子：01 （上） (新字新仮名) ／ エクトール・アンリ・マロ(著)
お嬢（じょう）さんは、病気（びょうき）のため海岸（かいがん）へ保養（ほよう）にいっていました。そして、そこで、この広告（こうこく）を見（み）たのであります。
楽器の生命 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)
頭（あたま）の上（うえ）の拡声器（かくせいき）から、女（おんな）の声（こえ）が、がなりはじめて、夏（なつ）ものの投（な）げ売（う）り宣伝（せんでん）や、駅前（えきまえ）に喫茶店（きっさてん）が開業（かいぎょう）した広告（こうこく）や、その他（た）うるさくさえ思（おも）ったのを、なに町（まち）なん丁目（ちょうめ）のくつ店（てん）では
アパートで聞いた話 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)
ある日（ひ）、金持（かねも）ちのお嬢（じょう）さんは、外国（がいこく）の雑誌（ざっし）でこのオルガンの広告（こうこく）を見（み）ました。
楽器の生命 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)