幟旗のぼりばた)” の例文
神官等しんくわんらいし華表とりゐつたのちしばらくしてひとつて、華表とりゐそばにはおほきな文字もじあらはした白木綿しろもめん幟旗のぼりばたたかつてばさ/\とつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして手錠の雷横は、大勢の前で、知事の戒告文を読み聞かせられ、木戸口に立っている幟旗のぼりばた竿さおの下にさらし物としてすぐくくしつけられてしまった。その懲罰ちょうばつの文にいわく。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時雨しぐれくもえいずるもみぢこずゑ確然かくぜんあがつてながら天鵞絨びろうどふかんでやうにもえた。まへそらさゝへてつた二でうしろはしら幟旗のぼりばたであつた。幟旗のぼりばたまずばた/\とひるがへつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)