“幟竿”の読み方と例文
読み方割合
のぼりざお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太夫元の白玉喬は、繃帯ほうたいした片腕を首にり、足も少しビッコを曳いて、木戸口へかかって来たが、ふと幟竿のぼりざおの下の雷横を見るや
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
舞台姿とはまた違うあでな装いに脂粉しふんの香をきこぼしながら、ツツウと幟竿のぼりざおの下へ歩いて来て、雷横の顔をさも憎しげにめすえていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あまんじて十二ときの恥を民衆の前にうけよう。身の薬だ。と彼は観念の目をふさいで幟竿のぼりざおを背負っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)