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巻込
足は
忘れたか
投出した、
腰がなくば
暖簾を
立てたやうに
畳まれさうな、
年紀が
其で
居て二十二三、
口をあんぐりやつた
上唇で
巻込めやう、
鼻の
低さ、
出額。
「龍介の小僧は
海狼に
巻込まれたから、もう多分今時分は魚の
餌食だろうぜ」
況して
此の
水上は、
昨日孤家の
婦人と
水を
浴びた
処と
思ふと、
気の
精か
其の
女瀧の
中に
絵のやうな
彼の
婦人の
姿が
歴々、と
浮いて
出ると
巻込まれて、
沈んだと
思ふと
又浮いて