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差
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ちが
ふりがな文庫
“
差
(
ちが
)” の例文
髭に続いて
差
(
ちが
)
いのあるのは
服飾
(
みなり
)
。
白木屋
(
しろきや
)
仕込みの
黒物
(
くろいもの
)
ずくめには
仏蘭西
(
フランス
)
皮の
靴
(
くつ
)
の
配偶
(
めおと
)
はありうち、これを召す
方様
(
かたさま
)
の鼻毛は延びて
蜻蛉
(
とんぼ
)
をも
釣
(
つ
)
るべしという。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
さて虎も
獅
(
しし
)
も同じく猫属の獣で外貌は大いに
差
(
ちが
)
うが
骨骼
(
こっかく
)
や爪や歯牙は余り違わぬ、毛と皮が大いに異なるのだ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ムヽ親方と十兵衞とは相撲にならぬ身分の
差
(
ちが
)
ひ、のつそり相手に争つては夜光の
璧
(
たま
)
を
小礫
(
いしころ
)
に
擲付
(
ぶつ
)
けるやうなものなれば、腹は十分立たれても分別強く堪へて堪へて
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
結婚の一条件たりし洋行の事は、夫婦の一日も忘れざる所なりしも、調金の道いまだ成らざるに、妾は
尋常
(
ただ
)
ならぬ身となり、事皆
志
(
こころざし
)
と
差
(
ちが
)
いて、貧しき内に男子を挙げ、名を
哲郎
(
てつろう
)
とは命じぬ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
「それぢや余り
差
(
ちが
)
はんぢやないか」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
十二月に産む(『淵鑑類函』に『春秋考異郵』を引いて、〈月精馬と為り、月数十二、故に馬十二月にして生む〉というは、東西月の算えようが
差
(
ちが
)
うのだ)
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ムム親方と十兵衛とは
相撲
(
すもう
)
にならぬ身分の
差
(
ちが
)
い、のっそり相手に争っては夜光の
璧
(
たま
)
を
小礫
(
いしころ
)
に
擲
(
ぶ
)
つけるようなものなれば、腹は十分立たれても分別強く
堪
(
こら
)
えて堪えて
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
学者の唱うるところ、家驢の原種は、今もアフリカに野生し、家驢と
差
(
ちが
)
い前髪なし。それに背と肩に条あるヌビア産と、背と脚に条ある、ソマリ産の二流ある由。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
全体竜と蛇がどう
差
(
ちが
)
うかといわんに、『本草綱目』に、今日の動物学にいわゆる爬虫類から亀の一群を除き、残った諸群の足あるものを竜、足なきを蛇とし居る。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
斉の宣王が羊を以て牛に易えた了簡と大分
差
(
ちが
)
うようだが、ジョンソンの言自ずからまたその道理あり。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
男これを解剖してロンデレチウスやヨンストンの蜈蚣鯨とやや
差
(
ちが
)
う由を述べ、ロックの記載とともに同年版行したとあって、熊楠がこの学問上の疑論を提出した功を讃められたが
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
小児を打ち続けて発病せしむると、
撫
(
な
)
で過ぎて
疳
(
かん
)
を起させると
差
(
ちが
)
うほど邪視と差う。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
投ずるに金銀を以て皆
然
(
しか
)
り、これを
聚宝盌
(
じゅほうわん
)
という、国朝沈万三富天下に甲たり、人言うその家にかの宝盆ありと〉、これは少し入れると一盃に殖えるので、無尽の米絹とやや趣きが
差
(
ちが
)
う。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“差”の意味
《名詞》
(サ)ある数から他の数を引いた残りの数。
(サ)違い。隔たり。
(出典:Wiktionary)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
“差”を含む語句
差別
差向
差違
差置
差添
差支
脇差
差出
差掛
差異
差上
差遣
差込
差詰
無差別
差入
眼差
差俯向
参差
差閊
...