屏風べうぶ)” の例文
千代ちいちやん今日けふすこはうかへと二枚折まいをり屏風べうぶけてまくらもとへすは良之助りやうのすけだせし姿すがたはづかしくきかへらんとつくもいたくせたり。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
爐邊ろばたにあるふる屏風べうぶわきぢいやのなべをする塲所ばしよときまつてました。ぢいやはその屏風べうぶわきあたらしいわらなぞをいて、とうさんのためにちひさな草履ざうりつくつたり、自分じぶんではく草鞋わらぢつくつたりしました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しくて屏風べうぶほかに二あしばかりいとよりほそこゑりやうさんとめられてなにぞとへれば。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)