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射損
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いそん
ふりがな文庫
“
射損
(
いそん
)” の例文
石鏃の事は既に云へり、其山中にて
單獨
(
だんどく
)
に
發見
(
はつけん
)
さるる事有るは
射損
(
いそん
)
じたるものの
遺
(
のこ
)
れるに由るならんとの事も既に云へり。新に述ぶべきは弓矢の
用
(
もち
)
ゐ方なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
その私が、塀外から狙ったにしても、二間や三間のところで、お通さんの眼玉を
射損
(
いそん
)
じる筈はありません。
銭形平次捕物控:241 人違い殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大津
(
おおつ
)
の町の
弓道家
(
きゅうどうか
)
、
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
は、このあいだ、
日吉
(
ひよし
)
の
五重塔
(
ごじゅうのとう
)
であやしいものを
射損
(
いそん
)
じたというので、かれを
今為朝
(
いまためとも
)
とまでたたえていた人々まで、にわかに口うら返して
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一生懸命
(
いっしょうけんめい
)
心
(
こころ
)
の中で
八幡大神
(
はちまんだいじん
)
のお
名
(
な
)
をとなえながら、この一の
矢
(
や
)
を
射損
(
いそん
)
じたら、二の
矢
(
や
)
をつぐまでもなく
生
(
い
)
きては
帰
(
かえ
)
らない
覚悟
(
かくご
)
をきめて、まず
水破
(
すいは
)
という
鏑矢
(
かぶらや
)
を
取
(
と
)
って、
弓
(
ゆみ
)
に
番
(
つが
)
えました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
拝見の
博士
(
はかせ
)
の手前——
二
(
に
)
の
矢
(
や
)
まで
射損
(
いそん
)
じて、殿、
怫然
(
ふつぜん
)
とした
処
(
ところ
)
を、(やあ、
飛鳥
(
ひちょう
)
、
走獣
(
そうじゅう
)
こそ遊ばされい。
恁
(
かか
)
る
死的
(
しにまと
)
、殿には弓矢の
御恥辱
(
おんちじょく
)
。)と呼ばはつて、ばら/\と、散る
返咲
(
かえりざき
)
の桜とともに
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
射
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
損
常用漢字
小5
部首:⼿
13画
“射”で始まる語句
射
射殺
射手
射貫
射出
射込
射干
射落
射竦
射水