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じつてい
ふりがな文庫
“
實體
(
じつてい
)” の例文
新字:
実体
糺
(
たゞ
)
しけるに
渠
(
かれ
)
は當四月同人店へ引
移
(
うつ
)
り夫婦
共
(
とも
)
三州者の由にて
隨分
(
ずゐぶん
)
實體
(
じつてい
)
らしく相見え候へ共女房は此節
煩
(
わづら
)
ひ居るとの事に付早速甚兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と、
申出
(
まをしで
)
ました
處
(
ところ
)
、
部屋頭
(
へやがしら
)
が
第一番
(
だいいちばん
)
。いづれも
當御邸
(
たうおやしき
)
の
御家風
(
ごかふう
)
で、おとなしい、
實體
(
じつてい
)
なものばかり、
一人
(
ひとり
)
も
異存
(
いぞん
)
はござりません。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
客は
結城朝之助
(
ゆふきとものすけ
)
とて、自ら道樂ものとは名のれども
實體
(
じつてい
)
なる處折々に見えて身は無職業妻子なし、遊ぶに屈強なる年頃なればにや是れを初めに一週には二三度の通ひ路
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
たとへ
實體
(
じつてい
)
に勤めたところで、彼の如く末子に生れたものは、成身しても七里役(飛脚)か、馬追、駕籠かきと極まつた身分の時代にあつて、兎にもかくにも彼は例外の仕合せを兩親の側に見出した。
桃の雫
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
妻
(
つま
)
として其上五ヶ年の奉公に金子を
溜
(
ため
)
し
實體
(
じつてい
)
なる行ひに
感
(
かん
)
じ村中の者
地頭
(
ぢとう
)
に願ひ村長にしたるにまた/\憑司へ
歸役
(
きやく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
いづれも
當御邸
(
たうおやしき
)
の
御家風
(
ごかふう
)
で、おとなしい、
實體
(
じつてい
)
なものばかり、
一人
(
ひとり
)
も
異存
(
いぞん
)
はござりません。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
送りけるが此喜八
素
(
もと
)
より
實體
(
じつてい
)
なる者故に
困
(
こま
)
ればとて人に無心
合力
(
がふりよく
)
などは
決
(
けつ
)
して云し事なく
幽
(
かすか
)
な
渡世
(
とせい
)
にても己れが
果福
(
くわふく
)
なりと
斷念
(
あきらめ
)
其日を送りける
然
(
され
)
ば喜八は吉之助を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
兄
(
あに
)
の
元太郎
(
もとたらう
)
は
至極
(
しごく
)
實體
(
じつてい
)
で、
農業
(
のうげふ
)
に
出精
(
しゆつせい
)
し、
兩親
(
りやうしん
)
へ
孝行
(
かうかう
)
を
盡
(
つく
)
し、
貧
(
まづ
)
しい
中
(
なか
)
にもよく
齊眉
(
かしづ
)
き、
人
(
ひと
)
づきあひは
義理堅
(
ぎりがた
)
くて、
村
(
むら
)
の
譽
(
ほめ
)
ものなのであるが、
其
(
そ
)
の
次男
(
じなん
)
の
小助
(
こすけ
)
は
生
(
うま
)
れついたのらくらもの。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
實
部首:⼧
14画
體
部首:⾻
23画
“實體”で始まる語句
實體者