“じつてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
實體46.2%
実体38.5%
實体7.7%
實弟7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、申出まをしでましたところ部屋頭へやがしら第一番だいいちばん。いづれも當御邸たうおやしき御家風ごかふうで、おとなしい、實體じつていなものばかり、一人ひとり異存いぞんはござりません。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
客は結城朝之助ゆふきとものすけとて、自ら道楽ものとは名のれども実体じつていなる処折々に見えて身は無職業妻子なし、遊ぶに屈強なる年頃なればにやこれを初めに一週には二三度の通ひ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
きやく結城朝之助ゆふきとものすけとて、みづか道樂だうらくものとはのれども實体じつていなるところ折々をり/\えて無職業むしよくげふ妻子さいしなし、あそぶに屈強くつきやうなる年頃としごろなればにやれをはじめに一しゆうには二三かよ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
友二郎は四十年配、先代の實弟じつていで、まことによく出來た人間ですが、何分店の方が忙しいので、滅多に寮を見舞つて居るひまもありません。