“じってい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
実体88.9%
実定7.4%
実貞3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やとうことにしていたがてる女が採用されてからは実体じっていなところが気に入られ大いに二人の信任を得てそのまま長く奉公をし
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
入道殿と当時いわれた前関白基房さきのかんぱくもとふさ当殿とうどのと呼ばれた近衛、それに太政大臣師長もろなが、左右大臣、内大臣実定じってい、大納言忠親、中納言実宗などの外、参議、三位、四位も集る。
お手におもちなさった一と房の花の上へかかるのを、たしかに見た事があるんですが、これをおもえば、徳蔵おじの実貞じっていな処を愛して、深い思召おぼしめしのある事をおおせにでもなったものと見えます。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)