“前関白基房”の読み方と例文
読み方割合
さきのかんぱくもとふさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入道殿と当時いわれた前関白基房さきのかんぱくもとふさ当殿とうどのと呼ばれた近衛、それに太政大臣師長もろなが、左右大臣、内大臣実定じってい、大納言忠親、中納言実宗などの外、参議、三位、四位も集る。
そこに泣き伏しているのは、彼の妻というのも、気の毒な——前関白基房さきのかんぱくもとふさのむすめであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
多くの犠牲者を出し、四十余人もの人々が憂目を見た今回の事件も、発端はごく些細な出来事で、関白になった二位中将基通にいのちゅうじょうもとみちと、前関白基房さきのかんぱくもとふさの子師家もろいえの中納言争いが原因であった。