“前関白”の読み方と例文
読み方割合
さきのかんぱく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
定家が採った御製を道家・教実(両人ともそのときは前関白さきのかんぱく)の所存によって削ったのだといえそうである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
兄の恩師でありまた自分の師でもある青蓮院の僧正も、玉日姫たまひひめの父である月輪の前関白さきのかんぱくも、夜の眠りすら欠くばかりに、心をいためていることを、よもや兄も知らぬわけではあるまいに。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウム、あの時の忌々いまいましさは忘れねえ、あれは月輪つきのわ前関白さきのかんぱくの娘だった」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)