“実定”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さねさだ60.0%
じってい40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大蔵卿泰経おおくらきょうやすつねは、九条兼実かねざねや左大臣経宗つねむねや、内大臣実定さねさだなどを説きまわった。後白河法皇のお心もそこに決しられてあるという。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なごの海のかすみのまよりながむれば入日いりひを洗ふ沖つ白波 (実定さねさだ
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
徳大寺大納言実定じっていである。その後も、平家専横の世の中にいよいよ愛想をつかした実定は、出家の志を立てた。ある月の良い晩であった。
入道殿と当時いわれた前関白基房さきのかんぱくもとふさ当殿とうどのと呼ばれた近衛、それに太政大臣師長もろなが、左右大臣、内大臣実定じってい、大納言忠親、中納言実宗などの外、参議、三位、四位も集る。