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実体
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じつてい
ふりがな文庫
“
実体
(
じつてい
)” の例文
旧字:
實體
今
(
いま
)
に
最
(
も
)
う
一人
(
ひとり
)
此処
(
こゝ
)
へ
来
(
き
)
て
寝
(
ね
)
るさうぢやが、お
前様
(
まへさま
)
と
同国
(
どうこく
)
ぢやの、
若狭
(
わかさ
)
の
者
(
もの
)
で
塗物
(
ぬりもの
)
の
旅商人
(
たびあきうど
)
。いや
此
(
こ
)
の
男
(
をとこ
)
なぞは
若
(
わか
)
いが
感心
(
かんしん
)
に
実体
(
じつてい
)
な
好
(
い
)
い
男
(
をとこ
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
客は
結城朝之助
(
ゆふきとものすけ
)
とて、自ら道楽ものとは名のれども
実体
(
じつてい
)
なる処折々に見えて身は無職業妻子なし、遊ぶに屈強なる年頃なればにやこれを初めに一週には二三度の通ひ
路
(
ぢ
)
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
近所に住む或る大工に片づいて、可愛いゝ二つになる赤坊をもつた一番の姉が作つてよこした毛繻子の
襷
(
たすき
)
をきりつとかけて、兄は
実体
(
じつてい
)
な小柄な体をまめ/\しく動かして働いた。
お末の死
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
今まで
不見不知
(
みずしらず
)
の、実に何の縁も無いお前さん方が、かうして内に来て、狭山君はああして
実体
(
じつてい
)
の人だし、お前さんは優く世話をしてくれる、私は決して他人のやうな心持は
為
(
せ
)
んね。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
実体
(
じつてい
)
な気の弱い男で、借金の言訳にさへ始終まごついて居る。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
“実体”の解説
実体(じったい、en: substance, la: substantia, grc: οὐσία ; ousia)は、古代ギリシアから使われている古典的な哲学用語。文脈によって様々な意味をもつが、基本的には「真に存在するもの」を意味する。
(出典:Wikipedia)
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“実体”で始まる語句
実体者
実体鏡
実体概念