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容易
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やさし
ふりがな文庫
“
容易
(
やさし
)” の例文
なぜって、いくら
容易
(
やさし
)
い字でも、こりゃ変だと思って疑ぐり出すと分らなくなる。この間も
今日
(
こんにち
)
の
今
(
こん
)
の字で大変迷った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ところで笊の目を
潜
(
くぐ
)
らして、口から口へ
哺
(
くく
)
めるのは——人間の方でもその計略だったのだから——いとも
容易
(
やさし
)
い。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
東京の悪い食パンよりは田舎の食パンの方が上手に出来ている事も毎度あります。小山の妻君「それでは東京の人にむずかしくって田舎の人に
容易
(
やさし
)
いような者ですね」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
しかし市民が自分たちですぐ列をつくってゆく心理や習慣を持っているということは彼等にとって決してなま
容易
(
やさし
)
い生活経験から身につけられたものではないにちがいない。
列のこころ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
町の
中
(
うち
)
ですから両側に家が続いております。この辺は水の
綺麗
(
きれい
)
な処で、軒下の両側を、清い波を打った小川が流れています。もっともそれなんぞ見えるような
容易
(
やさし
)
い積り方じゃありません。
雪霊記事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
何故
(
なぜ
)
つて、
幾何
(
いくら
)
容易
(
やさし
)
い
字
(
じ
)
でも、こりや
變
(
へん
)
だと
思
(
おも
)
つて
疑
(
うた
)
ぐり
出
(
だ
)
すと
分
(
わか
)
らなくなる。
此間
(
このあひだ
)
も
今日
(
こんにち
)
の
今
(
こん
)
の
字
(
じ
)
で
大變
(
たいへん
)
迷
(
まよ
)
つた。
紙
(
かみ
)
の
上
(
うへ
)
へちやんと
書
(
か
)
いて
見
(
み
)
て、ぢつと
眺
(
なが
)
めてゐると、
何
(
なん
)
だか
違
(
ちが
)
つた
樣
(
やう
)
な
氣
(
き
)
がする。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
尤
(
もつと
)
も
其
(
そ
)
れなんぞ
見
(
み
)
えるやうな
容易
(
やさし
)
い
積
(
つも
)
り
方
(
かた
)
ぢやありません。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
易
常用漢字
小5
部首:⽇
8画
“容”で始まる語句
容
容貌
容子
容色
容赦
容姿
容喙
容体
容態
容器