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ばいかい
ふりがな文庫
“
媒介
(
ばいかい
)” の例文
「まずこれで安心した……悪人の
媒介
(
ばいかい
)
も根絶やしになった……そうして薬の利き目も解った……それじゃあご免よ。私は帰る」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「いや、今に
直
(
す
)
ぐ
判
(
わか
)
ります。やっぱり、今度の私の結婚に就てです。が、
媒介
(
ばいかい
)
の
手数料
(
コンミッション
)
を
貰
(
もら
)
いに来るのでないことは、
確
(
たしか
)
ですよ。はゝゝゝゝ。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
延
(
ひ
)
いていわゆる一種の神典に及ぶまで、彼らが探討講索の結果は、復古的革命を激成するの
媒介
(
ばいかい
)
たらざるはなかりき。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そのおかげで、何かの機会に蠅以外の
媒介
(
ばいかい
)
によって、多量のばいきんを取り
込
(
こ
)
んだときでも、それにたえられるだけの
資格
(
しかく
)
がそなわっているのかもしれない。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
相手の
居所
(
いどころ
)
がわからないから、ロス氏は新聞広告を
媒介
(
ばいかい
)
に意思を伝えるより方法がなかったのである。
チャアリイは何処にいる
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
その
媒介
(
ばいかい
)
によって、感覚物以外の或るものに対して起す情操と混同してはならんのであります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こんにちでは値段を定むるに造る者と用うる者は顔など会わすことは少ない。両者の間に
仲買
(
なかが
)
いあり
卸売
(
おろしうり
)
あり
小売
(
こうり
)
あり数人の
媒介
(
ばいかい
)
を
経
(
へ
)
て、我々の最も簡単なる
需用
(
じゅよう
)
も供給せられる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
これまたその功名の
価
(
あたい
)
を損ずるところのものにして、要するに二氏の富貴こそその身の功名を
空
(
むなし
)
うするの
媒介
(
ばいかい
)
なれば、今なお
晩
(
おそ
)
からず、二氏共に
断然
(
だんぜん
)
世を
遁
(
のが
)
れて
維新
(
いしん
)
以来の非を
改
(
あらた
)
め
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
政治的に統合し、
媒介
(
ばいかい
)
し、組織化する手段や態様にも、また種々雑多の形態がある。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
喚
(
よ
)
び起す
媒介
(
ばいかい
)
としたのであるから対等の関係になることを
避
(
さ
)
けて主従の礼儀を守ったのみならず前よりも一層
己
(
おの
)
れを
卑下
(
ひげ
)
し奉公の誠を
尽
(
つく
)
して少しでも早く春琴が不幸を忘れ去り昔の自信を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
戸倉村よりは他の物品を此処に
持
(
も
)
ち来り以て之を
交易
(
こうえき
)
し、其間
敢
(
あへ
)
て人の之を
媒介
(
ばいかい
)
するものなく、只正直と
約束
(
やくそく
)
とを
守
(
まも
)
りて
貿易
(
ばうえき
)
するのみと、此に於て前日来より「あるこーる」に
渇
(
かつ
)
したる一行は
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
慕
(
した
)
ったのであろうが佐助は春鶯囀を弾きつつどこへ魂を
馳
(
は
)
せたであろう触覚の世界を
媒介
(
ばいかい
)
として観念の春琴を
視詰
(
みつ
)
めることに慣らされた彼は聴覚によってその
欠陥
(
けっかん
)
を
充
(
み
)
たしたのであろうか。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
媒介
(
ばいかい
)
作用としての政治について上に述べたことは、政治を政策の角度から見る場合にも、根本的にいえることである。政治を自分が主体となって行うという立場に立つと、そこに政策が成り立つ。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
3 政治の
媒介
(
ばいかい
)
作用
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
“媒介”の意味
《名詞》
媒介(ばいかい)
なかだちをすること。
(法律) 他者間の契約の成立に尽力する行為。
(出典:Wiktionary)
媒
常用漢字
中学
部首:⼥
12画
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
“媒介”で始まる語句
媒介人
媒介者
媒介物
媒介口
媒介役
媒介親