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好都合
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こうつごう
ふりがな文庫
“
好都合
(
こうつごう
)” の例文
「なるほど、では、そうなさるほうがいいでしょう。ぼくも話し相手ができて
好都合
(
こうつごう
)
です。絵画論でもたたかわしましょうかね。」
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
彼は看護婦の口から夫人の名前を
聴
(
き
)
いた時、この
異人種
(
いじんしゅ
)
に近い二人が、狭い
室
(
へや
)
で
鉢合
(
はちあわ
)
せをしずにすんだ
好都合
(
こうつごう
)
を、何より先にまず祝福した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
際
(
さい
)
若
(
も
)
し
竿雜巾
(
さをぞうきん
)
(
竿
(
さを
)
の
先
(
さき
)
に
濕雜巾
(
ぬれざふきん
)
を
結付
(
むすびつ
)
けたもの)の
用意
(
ようい
)
があると、
最
(
もつと
)
も
好都合
(
こうつごう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ただ支那と云う国籍だけはほとんど
有無
(
うむ
)
を
問
(
と
)
われないだけに、
頗
(
すこぶ
)
る
好都合
(
こうつごう
)
に出来上っている。君はまだ高等学校にいた時、僕に「さまよえる
猶太
(
ユダヤ
)
人」と云う
渾名
(
あだな
)
をつけたのを覚えているであろう。
第四の夫から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ただその
際
(
さい
)
何
(
なに
)
より
好都合
(
こうつごう
)
であったのは、
姫
(
ひめ
)
の
父君
(
ちちぎみ
)
が
珍
(
めず
)
らしく
国元
(
くにもと
)
へ
帰
(
かえ
)
って
居
(
お
)
られたことで、
御自身
(
ごじしん
)
采配
(
さいはい
)
を
振
(
ふ
)
って
家人
(
がじん
)
を
指図
(
さしず
)
し、
心限
(
こころかぎ
)
りの
歓待
(
もてなし
)
をされた
為
(
た
)
めに、
少
(
すこ
)
しの
手落
(
ておち
)
もなかったそうでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
お延が津田へ片づくや否や、すぐその
後
(
あと
)
へ入る事のできた彼女は、
従姉
(
いとこ
)
のいなくなったのを、自分にとって大変な
好都合
(
こうつごう
)
のように喜こんだ。お延はそれを知ってるので、わざと言葉をかけた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
甲板上
(
かんぱんじよう
)
から
望見
(
ぼうけん
)
するには
頗
(
すこぶ
)
る
好都合
(
こうつごう
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
主筆 そうして頂ければ
好都合
(
こうつごう
)
です。
或恋愛小説
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
都
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“好”で始まる語句
好
好奇
好事家
好事
好加減
好悪
好奇心
好々爺
好誼
好餌