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奥深
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おくぶか
ふりがな文庫
“
奥深
(
おくぶか
)” の例文
旧字:
奧深
代官町
(
だいかんまち
)
の大一と云う店で、東京に二箱仕出す。
奥深
(
おくぶか
)
い店は、林檎と、箱と、
巨鋸屑
(
おがくず
)
と、荷造りする男女で一ぱいであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
併
(
しか
)
しながら風が少しも吹かず、一体に空気が湿つぽく落着いて居て、夕方から
後
(
のち
)
、街に
灯
(
あかり
)
が
点
(
つ
)
くと、霧を
透
(
とほ
)
す温かい
脂色
(
やにいろ
)
の光が
凡
(
すべ
)
ての物に陽気な
而
(
しか
)
も
奥深
(
おくぶか
)
い陰影を与へ
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
ステンド=グラスをとおして
仰
(
あお
)
ぐ、あの
奥深
(
おくぶか
)
い
大空
(
おおぞら
)
のようだったので、
彼
(
かれ
)
の
持
(
も
)
ってうまれた
創造力
(
そうぞうりょく
)
は、なにをかきあらわしていいか、
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で、
出口
(
でぐち
)
をしきりとさがしたのです。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あの、
現界
(
げんかい
)
の
景色
(
けしき
)
と
同一
(
どういつ
)
かと
仰
(
おつ
)
ッしゃるか……
左様
(
さよう
)
でございます。
格別
(
かくべつ
)
異
(
ちが
)
っても
居
(
お
)
りませぬが、ただ
現界
(
げんかい
)
の
山
(
やま
)
よりは
何
(
なに
)
やら
奥深
(
おくぶか
)
く、
神
(
かみ
)
さびて、ものすごくはないかと
感
(
かん
)
じられる
位
(
くらい
)
のものでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そういって、いわつばめは、だんだん
黄昏
(
たそが
)
れていく、
奥深
(
おくぶか
)
い
空
(
そら
)
を
見上
(
みあ
)
げていました。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
奥
常用漢字
中学
部首:⼤
12画
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
“奥”で始まる語句
奥
奥様
奥州
奥床
奥方
奥羽
奥山
奥義
奥行
奥津城