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奇貨
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きか
ふりがな文庫
“
奇貨
(
きか
)” の例文
曩
(
さ
)
きに
奇貨
(
きか
)
とし重んじたる
彼
(
か
)
の敵国の人物を
目
(
もく
)
して
不臣不忠
(
ふしんふちゅう
)
と
唱
(
とな
)
え、これを
擯斥
(
ひんせき
)
して近づけざるのみか、時としては
殺戮
(
さつりく
)
することさえ
少
(
すく
)
なからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
級長の立花君は特待生という都合上、自分一人
善
(
い
)
い子になりたがって、これを
奇貨
(
きか
)
とする傾向がある。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
処女の身にやどる
巫呪
(
ふじゅ
)
の力にたいする信仰が、まだほとんど上代のままの生き生きした姿を保つてゐるのを
奇貨
(
きか
)
として、その信仰のかげにできるだけわが身を
韜晦
(
とうかい
)
してみよう
鸚鵡:『白鳳』第二部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
その脳裏に徹底する所の感情は大いに儂らのために
奇貨
(
きか
)
なるなからん
乎
(
か
)
、この期失うべからずと、即ち新たに策を立て、決死の壮士を
択
(
えら
)
び、先ず朝鮮に至り事を挙げしむるに
如
(
し
)
かずと
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
奇貨
(
きか
)
措
(
お
)
くべし、とはそのさいの御心中ではなかったか。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
以テ彼ノ大学企図ノ大業ニ従フヲ以テ我
畢生
(
ひっせい
)
ノ任トナシ其任ヲ遂グルヲ以テ我無上の娯楽トナスノ外
敢
(
あえ
)
テ富貴ヲ望ムニ非ズ今ヤコノ書ノ発刊ニ臨ミテ之ヲ
奇貨
(
きか
)
トシ又何ゾ
妄
(
みだ
)
リニ
巧言
(
こうげん
)
ヲ
弄
(
ろう
)
シテ世ヲ
瞞
(
あざむ
)
キ以テ名ヲ
干
(
もと
)
メ利ヲ射ルノ
陋醜
(
ろうしゅう
)
ヲ為サンヤ敢テ所思ヲ告白シテ是ヲ序ト為ス
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
一時の
奇貨
(
きか
)
も永日の
正貨
(
せいか
)
に変化し、旧幕府の旧風を
脱
(
だっ
)
して新政府の新
貴顕
(
きけん
)
と
為
(
な
)
り、
愉快
(
ゆかい
)
に世を渡りて、かつて
怪
(
あや
)
しむ者なきこそ古来
未曾有
(
みぞう
)
の
奇相
(
きそう
)
なれ。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
騒擾
(
そうじょう
)
の際に敵味方
相対
(
あいたい
)
し、その敵の中に
謀臣
(
ぼうしん
)
ありて平和の説を
唱
(
とな
)
え、たとい
弐心
(
ふたごころ
)
を
抱
(
いだ
)
かざるも味方に利するところあれば、その時にはこれを
奇貨
(
きか
)
として
私
(
ひそか
)
にその人を
厚遇
(
こうぐう
)
すれども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“奇貨”の意味
《名詞》
奇貨(きか)
珍しい宝物、掘り出し物。
(「奇貨として」の用法で)滅多にない機会。特に、一見、不利ないし無意味な機会であるが、使いようによっては、利益をもたらすもの。
(出典:Wiktionary)
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
貨
常用漢字
小4
部首:⾙
11画
“奇”で始まる語句
奇
奇麗
奇蹟
奇怪
奇妙
奇異
奇特
奇矯
奇瑞
奇態