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地体
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じたい
ふりがな文庫
“
地体
(
じたい
)” の例文
地体
(
じたい
)
浮気で男にほれっぽい女とは知らないから、わたしも始めての晩、御用さえ済めば別にはなしのある訳もなし、急いで帰ろうとすると
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しかし
遼東
(
りょうとう
)
の風に吹かれ、奉天の雨に打たれ、
沙河
(
しゃか
)
の日に
射
(
い
)
り付けられれば大抵なものは黒くなる。
地体
(
じたい
)
黒いものはなお黒くなる。
髯
(
ひげ
)
もその通りである。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
地体
(
じたい
)
この宅従前住人絶え家賃すこぶる低廉なるは、日本で見た事もない化物屋敷だったのを世話した奴も
不届
(
ふとどき
)
だが、佐藤は俺より早く宿ったから知っていそうなものと
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
するとね、夜目で
判然
(
はっきり
)
とは目に
入
(
い
)
らなんだが
地体
(
じたい
)
何でも
洞穴
(
ほらあな
)
があるとみえる。ひらひらと、こちらからもひらひらと、ものの鳥ほどはあろうという
大蝙蝠
(
おおこうもり
)
が目を
遮
(
さえぎ
)
った。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
髪の毛は段々と
脱落
(
ぬけお
)
ち、
地体
(
じたい
)
が黒い
膚
(
はだ
)
の色は
蒼褪
(
あおざ
)
めて黄味さえ帯び、顔の
腫脹
(
むくみ
)
に皮が釣れて耳の
後
(
うしろ
)
で
罅裂
(
えみわ
)
れ、そこに
蛆
(
うじ
)
が
蠢
(
うごめ
)
き、
脚
(
あし
)
は
水腫
(
みずばれ
)
に
脹上
(
はれあが
)
り、脚絆の
合目
(
あわせめ
)
からぶよぶよの肉が大きく
食出
(
はみだ
)
し
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
お千代は
地体
(
じたい
)
誰
(
たれ
)
に対してもそういう女なので、時と場合と相手によって意外な好結果を
来
(
きた
)
す事もあるが、またがらりと変って
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
地体
(
じたい
)
が色の白いくせに、
白粉
(
おしろい
)
を豊富に塗ったものだからなお目立ちます。往来の人がじろじろ見てゆくのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
地体
(
じたい
)
並
(
なみ
)
のものならば、嬢様の手が
触
(
さわ
)
ってあの水を
振舞
(
ふるま
)
われて、今まで人間でいようはずがない。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかしこればっかりはいくら勧めたって、女の方でも
地体
(
じたい
)
自分でやる気がなければ出来るもんじゃアない。まア二人とも同じような人間がうまく一緒になったんだね。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
御前はそんな
形姿
(
なり
)
で
地体
(
じたい
)
どこへ、行ったのぞいと聴くと、今
芹摘
(
せりつ
)
みに行った戻りじゃ、和尚さん少しやろうかと云うて、いきなりわしの
袂
(
たもと
)
へ
泥
(
どろ
)
だらけの芹を押し込んで、ハハハハハ
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“地”で始まる語句
地
地面
地方
地上
地獄
地震
地下
地主
地平線
地味