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嘲弄
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てうろう
ふりがな文庫
“
嘲弄
(
てうろう
)” の例文
しかし誰も
真
(
ま
)
に受けない。
久米正雄
(
くめまさを
)
の如きはにやにやしながら、「
菊池寛
(
きくちくわん
)
が弱気になつてね」などと大いに僕を
嘲弄
(
てうろう
)
したものである。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何故
(
なぜ
)
、
様
(
ざま
)
を
見
(
み
)
ろ、
可気味
(
いゝきみ
)
だ、と
高笑
(
たかわら
)
ひをして
嘲弄
(
てうろう
)
しない。
俺
(
おれ
)
が
手
(
て
)
で
棄
(
す
)
てたは
棄
(
す
)
てたが、
船
(
ふね
)
へ
彫像
(
てうざう
)
を
投
(
な
)
げたのは、
貴様
(
きさま
)
が
蹴込
(
けこ
)
んだも
同然
(
どうぜん
)
だい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
紡
(
つむ
)
ぐことゝ
扭
(
よ
)
ることサ、
無論
(
むろん
)
、
初
(
はじ
)
めから』と
海龜
(
うみがめ
)
は
答
(
こた
)
へて、『それから
算術
(
さんじゆつ
)
の四
則
(
そく
)
、——
野心
(
やしん
)
、
亂心
(
らんしん
)
、
醜飾
(
しうしよく
)
、それに
嘲弄
(
てうろう
)
』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
掛
(
かけ
)
られしとは更に
合點
(
がてん
)
の參らぬ事なり此は貴殿の
異見
(
いけん
)
をも
聞
(
きか
)
ず
徒骨
(
むだぼね
)
折
(
をり
)
しを
嘲弄
(
てうろう
)
さるゝと思はれたりと云へば大膳は
莞爾
(
につこり
)
と
打笑
(
うちゑみ
)
否
(
いな
)
とよ此大膳
何
(
なに
)
しに
僞
(
いつはり
)
を申べき
仔細
(
しさい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
廓
(
くるわ
)
外の事だから、深い御とがめはあるまいと思ふが、何んとしても世上の
嘲弄
(
てうろう
)
の口は
塞
(
ふさ
)
がれない。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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黒坊主黒坊主と言つて私を
嘲弄
(
てうろう
)
したことを、それから私が黒坊主と言ひそやされる反動で、奇妙な病気から鼻の
両脇
(
りやうわき
)
に六つの小鼻が
鈴生
(
すずなり
)
に累結してゐる子供を鼻六ツ々々々と言つて泣かせ
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
嘲
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
“嘲弄”で始まる語句
嘲弄的
嘲弄者
嘲弄侮慢