トップ
>
双肩
>
そうけん
ふりがな文庫
“
双肩
(
そうけん
)” の例文
たとえば
仁義
(
じんぎ
)
のために死するとか、国家の責任を
双肩
(
そうけん
)
に
担
(
にな
)
って立つとか、
邦家
(
ほうか
)
のためには一身を
顧
(
かえり
)
みず、
知遇
(
ちぐう
)
のためには
命
(
いのち
)
を
堕
(
おと
)
すとか
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
いわば一党の人の
然諾
(
ぜんだく
)
と咲耶子の
運命
(
うんめい
)
とは二つながら、かかって自分の
双肩
(
そうけん
)
にあるのだ。敗れてなるものか、おくれてなるものか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その時かれは「
爾
(
なんじ
)
、幼き第二の国民よ、国家の将来はかかって
汝
(
なんじ
)
らの
双肩
(
そうけん
)
にあるのである。健在なれ、汝ら幼き第二の国民よ」
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
実はその責任の一半は、この窯を広く世に紹介した私の
双肩
(
そうけん
)
にかかるので、考えあぐんでいる次第である。
小鹿田窯への懸念
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
貧窮
(
ひんきゅう
)
、
病弱
(
びょうじゃく
)
、
菲才
(
ひさい
)
、
双肩
(
そうけん
)
を圧し来って、ややもすれば我れをして
後
(
しり
)
えに
瞠若
(
どうじゃく
)
たらしめんとすといえども、我れあえて心裡の牙兵を
叱咤
(
しった
)
して死戦することを恐れじ。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
徒
(
いたず
)
らなる
狼狽
(
ろうばい
)
は、国難をして遂に
収拾
(
しゅうしゅう
)
すべからざる状態に導くものである。
皇国
(
こうこく
)
の
興廃
(
こうはい
)
は諸君の
双肩
(
そうけん
)
に
懸
(
かか
)
れり、それ奮闘努力せよ。右布告す。昭和十×年五月十日。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
阿部に継げる堀田
正篤
(
まさひろ
)
の如きは、その外交的智識よりすれば、当時において一省の長官たるにおいて余りあり。
然
(
しか
)
れども
双肩
(
そうけん
)
以て内憂外患を担う乱世の宰相たる
器
(
うつわ
)
にあらず。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
人々の
首
(
こうべ
)
は、一斉にそのほうへ振向いた。見ればその人は、
貌相
(
ぼうそう
)
魁偉
(
かいい
)
胸ひろく
双肩
(
そうけん
)
威風をたたえ、武芸抜群の勇将とは見られた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“双肩”の意味
《名詞》
双肩(そうけん)
左右両方の肩。
(「双肩に担う」「双肩にかかる」などの形で)任務や責任を一身に負うこと。
(出典:Wiktionary)
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
肩
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“双”で始まる語句
双
双手
双六
双生児
双方
双眸
双子
双眼鏡
双親
双肌