づゝみ)” の例文
のそ/\あがり込んで茶のると、座敷で話し声がする。三四郎はしばらくたゞずんでゐた。手になり大きな風呂敷づゝみげてゐる。なかには樽柿たるがきが一杯はいつてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と百円づゝみになって居るのを渡します。さて渡すと金が懐へ入りましたから、気が大きくなり
三千代は此暑このあつさおかして前日ぜんじつやくんだ。代助は女のこえを聞き付けた時、自分で玄関迄飛びした。三千代はかさをつぼめて、風呂敷づゝみを抱へて、格子のそとつてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なにふんだな、さつき身延山みのぶさんへおまゐりにた人が道に迷つて此処こゝたが、それは吉原よしはらにゐた時に出た客なんだよ、三りやうつゝんで出したがあと切餅きりもち(二十五りやうづゝみ)二へうぐらゐはある様子やうす