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前以
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まえもっ
ふりがな文庫
“
前以
(
まえもっ
)” の例文
中世の記録を見ればいくらでも実例が出ているが、京都から奈良へというほどの一日
路
(
じ
)
の旅でも、
前以
(
まえもっ
)
て通知があって、昼の用意をする者がある。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
主人をはじめ宿の人達の陳述にも、別段新しい事実はなく、皆私達が
前以
(
まえもっ
)
て聞いていた所と同じことでありました。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
さあ、何ともいえないが、とにかく穏かならぬ
雲行
(
くもゆき
)
だ。それにこれからは、昔の戦争のように、
前以
(
まえもっ
)
て
戦
(
いくさ
)
を始めますぞという宣戦布告なんかありゃしないよ。
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
調度類
(
ちょうどるい
)
は
前以
(
まえもっ
)
て
先方
(
せんぽう
)
へ
送
(
おく
)
り
届
(
とど
)
けて
置
(
お
)
いて、
後
(
あと
)
から
駕籠
(
かご
)
にのせられて、
大
(
おお
)
きな
行列
(
ぎょうれつ
)
を
作
(
つく
)
って
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
んだまでの
話
(
はなし
)
で……
式
(
しき
)
はもちろん
夜分
(
やぶん
)
に
挙
(
あ
)
げたのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これらは
前以
(
まえもっ
)
て承知あらん事を乞ふ。話の種は雅俗を問はず何にても話されたし。学術と実際とにかかはらず各種専門上の談話など最も聴きたしと思ふ所なり。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
何うも私は武骨者で困ります、段々とお世話様に相成り
何共
(
なにとも
)
お礼の申し上げようが有りません、
先達
(
せんだって
)
は又出来もせんものに、
前以
(
まえもっ
)
てお給金を頂戴致し、中々今からお手間などを
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私は兎に角
前以
(
まえもっ
)
て申上げたように欧洲第一次大戦の起らない以前に西洋の世の中を見て来た老人です。今日世界の気運の那辺に向いつつあるかはもう私には分らなくなっています。
亜米利加の思出
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あんなに生きていたがるものに、何も
前以
(
まえもっ
)
て知らせるには及ばない。もし余計な事を知らせたら、己をこわがり出すだろう。そうなると己一人で死ななくてはならない。それは
如何
(
いか
)
にもつらいのだ。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
あいつが
前以
(
まえもっ
)
て、葬儀社の運転手に住み込んでいなきゃ、この芸当は出来ませんや。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この
対面
(
たいめん
)
につきては
前以
(
まえもっ
)
て
指導役
(
しどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんからちょっと
前触
(
さきぶれ
)
がありました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私たちはその事を予想して
前以
(
まえもっ
)
て深く嘆息したのである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あの仕掛を僕は
前以
(
まえもっ
)
て知っていたのです。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
以
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛