処分しょぶん)” の例文
旧字:處分
そのかわり、この事件のてんまつは世間にひろがり、すごい評判になりました。もちろん隆夫は、退校処分しょぶんにされました。でも隆夫は平気でいます。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
氏の挙動きょどうも政府の処分しょぶんも共に天下の一美談びだんにして間然かんぜんすべからずといえども、氏が放免ほうめんのちに更に青雲せいうんの志を起し、新政府のちょうに立つの一段に至りては
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
動物園どうぶつえんでは、ふだいてあるような、猛獣もうじゅう性質せいしつがなくなってしまうと、このしろいくまの処分しょぶんこまりました。このことを、あるりこうな香具師やしみました。
白いくま (新字新仮名) / 小川未明(著)
さア、財産ざいさんをどう処分しょぶんしていやがつたか、そいつはわたしにやわかりませんや。が、ともかくたいへんなおやじでした。こないだ、ひよつくりきましてね。わたし利息りそくがたまつている。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
云うと、厳然げんぜんたる処分しょぶんするぞ。空中へ飛び出させていかぬものなら、縄でわえて置いたらばいいじゃないか。広告気球の代りになるかも知れないぞ
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
天下の政権武門にし、帝室ていしつれどもきがごとくなりしこと何百年、この時に当りて臨時りんじ処分しょぶんはかりたらば、公武合体こうぶがったい等種々の便利法もありしならんといえども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ここのみなとには規則きそくがあるのだから、すぐてゆかなければ処分しょぶんをする……。」といいました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あける前に、警鈴用けいれいようの電気装置をうまく処分しょぶんすることも、やはり老人が知っていた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
若者わかものたちは老人ろうじんにかまわず、そのふね処分しょぶんすることにしました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)