全然ぜん/\)” の例文
かつ如此かくのごとき事をこゝろみし事なし、こゝろみてそのはなは馬鹿気ばかげきつたる事をみとめたれば全然ぜん/\之を放棄はうきせり、みちおこなことみちく事なり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
人生じんせい解悟かいごむかつて自由じいうなるふか思想しさうと、おろかなるさわぎたいする全然ぜん/\輕蔑けいべつすなは人間にんげん以上いじやうのものを未甞いまだかつらぬ最大幸福さいだいかうふくです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
だからこのうたは、全然ぜん/\うそうただといはねばなりません。かうしたうそかさね/\して日本につぽんうたが、だん/\わるくなつてるのは、もちろんのことであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
なるほど、一おう理屈りくつはあるやうであるが、ところ全然ぜん/\これにことなる。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)