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信
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まか
ふりがな文庫
“
信
(
まか
)” の例文
その花粉かくの如き状態なるにより風の動くに
信
(
まか
)
せて容易に散乱し、またその柱頭はその花粉を受くるに便せんが為めにここにその体を長くし
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
既に
如此
(
かくのごと
)
くなれば、怪は
愈
(
いよい
)
よ怪に、
或
(
あるひ
)
は夢中に見たりし
踪
(
あと
)
の
猶
(
なほ
)
着々
(
ちやくちやく
)
活現し
来
(
きた
)
りて、飽くまで我を
脅
(
おびやか
)
さざれば
休
(
や
)
まざらんと為るにあらずや、と彼は胸安からずも足に
信
(
まか
)
せて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ある日往くともなしに足に
信
(
まか
)
せて断橋へ往ったところで、左側に竹林があってその内から高い門が見えていた。近くへ往って見るとその門には
喬木世家
(
きょうぼくせいか
)
という
匾
(
がく
)
をかけてあった。
断橋奇聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
葛かつて酒を被り、たまたまその肆に坐し、手に
信
(
まか
)
せて繙閲す。一夕民家火
作
(
おこ
)
り、およそあるところの物、文書をあわせてみな燼す。物主競い来たりて、数倍の売償を求む。民もって質験するなし。
失うた帳面を記憶力で書き復した人
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
菜籠
(
なかご
)
を担って
晨朝
(
あした
)
に銭六、七百を携え、
蔓菁
(
かぶら
)
、大根、
蓮根
(
れんこん
)
、芋を買い、
我
(
わが
)
力の限り肩の痛むも
屑
(
もののかず
)
ともせず、脚に
信
(
まか
)
せて
巷
(
ちまた
)
を声ふり立て、かぶらめせ、大根はいかに、蓮も候、芋やいも、と呼ばわりて
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
風に
信
(
まか
)
す両三枝。
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
貫一は苦しさに
堪
(
た
)
へで
振釈
(
ふりほど
)
かんと
捥
(
もが
)
けども、
嘉納流
(
かのうりゆう
)
の覚ある蒲田が力に敵しかねて、なかなかその為すに
信
(
まか
)
せたる幾分の安きを頼むのみなりけり。遊佐は驚き、風早も心ならず
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
かかる
戯
(
たはむれ
)
を
作
(
な
)
して
憚
(
はばか
)
らず、女も為すままに
信
(
まか
)
せて
咎
(
とが
)
めざる彼等の
関繋
(
かんけい
)
は
抑
(
そもそ
)
も
如何
(
いかに
)
。事情ありて十年来鴫沢に
寄寓
(
きぐう
)
せるこの
間貫一
(
はざまかんいち
)
は、
此年
(
ことし
)
の夏大学に
入
(
い
)
るを待ちて、宮が
妻
(
めあは
)
せらるべき人なり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“信”の解説
信(しん)は、一般的には真実で偽りのないこと。信用。信仰。宗教・倫理の分野においてさまざまに用いられる。
(出典:Wikipedia)
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
“信”を含む語句
音信
信天翁
信号
書信
信用
通信
信太
信實
自信
信州
信実
忠信
信濃路
信者
信義
基督教信者
信条
基督信者
信心者
信吉
...