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しゅじゅ
ふりがな文庫
“
侏儒
(
しゅじゅ
)” の例文
防寨
(
ぼうさい
)
の者らは声を立てた。しかしこの
侏儒
(
しゅじゅ
)
の中には、アンテウス(訳者注 倒れて地面に触るるや再び息をふき返すという巨人)
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
福羽氏は津和野藩士ですが、中央に出て出世をなすったので、
西周
(
にしあまね
)
氏の男爵、福羽氏の子爵が郷人の誇なのでした。福羽氏は
侏儒
(
しゅじゅ
)
でした。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
クリストフは、
壜
(
びん
)
の中に
侏儒
(
しゅじゅ
)
をでも
孵化
(
ふか
)
させるために蒸留器を大事に
温
(
あたた
)
めてる、それらワグナー派の学者たちに背を向けた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
一ばん困ることは、その扉を開けかけるとその隙間から、まず、結婚前のお互の想い出の辛い悲しい
侏儒
(
しゅじゅ
)
がちろちろと魂に忍び込むことでした。
扉の彼方へ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「
侏儒
(
しゅじゅ
)
の言葉」十二月号の「佐佐木茂索君の為に」は佐佐木君を
貶
(
けな
)
したのではありません。佐佐木君を認めない批評家を
嘲
(
あざけ
)
ったものであります。
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
そこで、今かりにここに
侏儒
(
しゅじゅ
)
の国があって、その国の人間の身体の週期がわれわれの週期の十分の一であったとする。
空想日録
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
まるで
侏儒
(
しゅじゅ
)
か、せいぜい博労ぐらいにしか見えない男でした、けれども彼は全く
博労
(
はくろう
)
とも見えませんでしたわ
見えざる人
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
この老人は、耳の辺まで垂れた
白毛
(
しらが
)
を残して、てかてかに禿げ上っているが、身体は十一、二の子供くらい——どこからどこまでが、典型的な
侏儒
(
しゅじゅ
)
だったのである。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
身長
(
せい
)
が人並みよりきわ立って低く、頭が人並みよりとりわけ大きく、
侏儒
(
しゅじゅ
)
か
佝僂
(
せむし
)
かを想わせた。そういう金兵衛がそういったようすで、あえぎあえぎ走って行くのである。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
メニューインの演奏には、少しのひねこびたところがない——多くの天才少年と称する精神的
侏儒
(
しゅじゅ
)
の芸術と、根本的に違う
所以
(
ゆえん
)
だ。メニューインには楽曲に対する驚くべき理解がある。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
封建鉄網細工の成功は、日本国民をして精神的の
侏儒
(
しゅじゅ
)
たらしめたりき。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
人の家に
出入
(
いでいり
)
する、まめやかなる
侏儒
(
しゅじゅ
)
の
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「道州ノ民、
侏儒
(
しゅじゅ
)
多シ」
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
微賤
(
びせん
)
であるこの
侏儒
(
しゅじゅ
)
は、やがてイオニア人(哲人)となるであろうか、またはベオチア人(ばか)となるであろうか。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
わたしはこの
綵衣
(
さいい
)
を
纏
(
まと
)
い、この
筋斗
(
きんと
)
の戯を献じ、この太平を楽しんでいれば不足のない
侏儒
(
しゅじゅ
)
でございます。どうかわたしの願いをおかなえ下さいまし。
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
全身、
蒼黒
(
あおぐろ
)
くなりその上、
痩
(
やせ
)
さらばう骨の
窪
(
くぼ
)
みの皮膚にはうす紫の
隈
(
くま
)
まで、漂い出した中年過ぎの男は
脹
(
は
)
れ
嵩張
(
かさば
)
ったうしろ
頸
(
くび
)
の
瘤
(
こぶ
)
に背を
跼
(
くぐ
)
められ
侏儒
(
しゅじゅ
)
にして餓鬼のようである。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
儀右衛門は、この老
侏儒
(
しゅじゅ
)
の身体を抱き下しながら、われともなくそう云った。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
しかし、メニューインを、その故に怪奇な
侏儒
(
しゅじゅ
)
と思ってはいけない。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
しかし今では、この凱旗門の
踵
(
かかと
)
の下に、
侏儒
(
しゅじゅ
)
どもが
蠢動
(
しゅんどう
)
していた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
最
(
もと
)
も小さき
侏儒
(
しゅじゅ
)
等には
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
侏儒
(
しゅじゅ
)
は連隊の鼓手長を崇拝する。
蟇
(
がま
)
は常に目を空の方に向ける、なぜであるか、鳥の飛ぶのを見んがためである。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
侏儒
(
しゅじゅ
)
や獣身のものを交ゆ。彼等の武器に使うものは現代の婦人の使う
面紗
(
ヴェール
)
に似て居り、または天平の婦人のヒレに似て居る一種の長絹である。各七色に染め分けられたるその一片を持つ。
阿難と呪術師の娘
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
するとまず記憶に浮かんだのは「
侏儒
(
しゅじゅ
)
の言葉」の中のアフォリズムだった。
歯車
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あたかも傷つけ得べからざる戦いの
侏儒
(
しゅじゅ
)
であった。弾丸は彼を追っかけたが、彼はそれよりもなお敏捷だった。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「
侏儒
(
しゅじゅ
)
の言葉」の序
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いかんせん、巨人は
侏儒
(
しゅじゅ
)
の役を演じ、広大なるフランスは好奇にも
些事
(
さじ
)
を事とする。策の施しようはない。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
恐れていた者をついにうち倒し
媚
(
こ
)
びていた者をついに侮辱してやったという残忍
卑怯
(
ひきょう
)
な弱者の喜びであり、巨人ゴライアスの頭を土足にかける
侏儒
(
しゅじゅ
)
の喜びであり
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“侏儒”の意味
《名詞》
身長が非常に低い人。小人。
見識がないもの。
(出典:Wiktionary)
侏
漢検1級
部首:⼈
8画
儒
常用漢字
中学
部首:⼈
16画
“侏儒”で始まる語句
侏儒奴
侏儒舞