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乗込
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のりこ
ふりがな文庫
“
乗込
(
のりこ
)” の例文
旧字:
乘込
至急という事なので、朝の旅客機で旭川まで飛び、そこから青沼線の軽便鉄道に
乗込
(
のりこ
)
んだのが、七月はじめの
雨催
(
あめもよ
)
いの午後一時であった。
殺生谷の鬼火
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
お駒は手軽に吹屋町に
乗込
(
のりこ
)
みました、が、宏大な屋敷の中に入って、幾十人の召使の中に立ち
交
(
まじわ
)
ると、
今更
(
いまさら
)
お駒の美しさが目に付きます。
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
擬勢
(
ぎせい
)
を示した。自動車は次第に動揺が烈しくなって
乗込
(
のりこ
)
みました。入江に渡した村はずれの土橋などは危なかしいものでした。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
平八郎は一行に
目食
(
めく
)
はせをして、此舟に飛び乗つた。
跡
(
あと
)
から十三人がどや/\と
乗込
(
のりこ
)
んだ。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
さてやがて
乗込
(
のりこ
)
むのに、
硝子窓
(
ガラスまど
)
を
横目
(
よこめ
)
で
見
(
み
)
ながら、
例
(
れい
)
のぞろ/\と
押揉
(
おしも
)
むで
行
(
い
)
くのが、
平常
(
いつも
)
ほどは
誰
(
だれ
)
も
元気
(
げんき
)
がなさゝうで、
従
(
したが
)
つて
然
(
さ
)
まで
混雑
(
こんざつ
)
もしない。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
斯
(
こ
)
うして逢えたのも、深い縁じゃないかねエ欽さん、——いくら私が図々しくたって、旗本のお屋敷へ、誓紙起証を振り廻して
乗込
(
のりこ
)
むわけにも行かず
芳年写生帖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
日が暮れて、やがて嫁御寮が
乗込
(
のりこ
)
んで来ようという時、同じ牙彫職仲間の
友吉
(
ともきち
)
というのが、たった一人の客として、あわて気味に飛込んで来ましたが
奇談クラブ〔戦後版〕:07 観音様の頬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
片輪車
(
かたわぐるま
)
の
変化
(
へんげ
)
が通るようで、そのがたんと門にすれた時は、鬼が
乗込
(
のりこ
)
む
気勢
(
けはい
)
がしました。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
乗込
(
のりこ
)
んでから、またどうか云う工合で、女たちが二人並ぶか、それを
此方
(
こっち
)
から見る、と云った
風
(
ふう
)
になると、髪の形ばかりでも、
菩提樹
(
ぼだいじゅ
)
か、
石榴
(
ざくろ
)
の花に、女の顔した鳥が、腰掛けた如くに見えて
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渡場
(
わたしば
)
に着くと、ちょうど
乗合
(
のりあい
)
が
揃
(
そろ
)
ッていたので、すぐに
乗込
(
のりこ
)
んだ。船頭は未だ
到
(
い
)
なかッたが、
所
(
ところ
)
の
壮者
(
わかいもの
)
だの、娘だの、
女房
(
かみさん
)
達が大勢で働いて、
乗合
(
のりあい
)
に
一箇
(
ひとつ
)
ずつ
折
(
おり
)
をくれたと思い給え。見ると
赤飯
(
こわめし
)
だ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
はじめて
一人
(
ひとり
)
乗込
(
のりこ
)
んだ
客
(
きやく
)
がある。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“乗込”で始まる語句
乗込鮒