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上品
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じょうひん
ふりがな文庫
“
上品
(
じょうひん
)” の例文
どこか
上品
(
じょうひん
)
で、ものごしのしずかな
旅
(
たび
)
の
侍
(
さむらい
)
が、
森閑
(
しんかん
)
としている
御岳
(
みたけ
)
の
社家
(
しゃけ
)
の
玄関
(
げんかん
)
にたって、
取次
(
とりつ
)
ぎを
介
(
かい
)
してこう申し
入
(
い
)
れた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ちくしょうめっ! なにが科学者だい。学者ってものは、もうすこし
上品
(
じょうひん
)
なもんだよ。大きなつらをしやがって……あいつは
悪魔
(
あくま
)
かもしれねえぞ」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
はねを
上品
(
じょうひん
)
にあげて、目にもとまらない早さで動いています。その踊りには、まことにふしぎな、ひとの心をうっとりとさせるようなものがあります。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
けれどもそれがどうでしょう、もう
決
(
けっ
)
して
今
(
いま
)
はあのくすぶった
灰色
(
はいいろ
)
の、
見
(
み
)
るのも
厭
(
いや
)
になる
様
(
よう
)
な
前
(
まえ
)
の
姿
(
すがた
)
ではないのです。いかにも
上品
(
じょうひん
)
で
美
(
うつく
)
しい
白鳥
(
はくちょう
)
なのです。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
おばあさんは、じろじろと
少女
(
しょうじょ
)
のようすを
見
(
み
)
て、
孤児
(
みなしご
)
にしては、あまりきれいで、どことなく
上品
(
じょうひん
)
なので、なんらかふに
落
(
お
)
ちないように
小
(
こ
)
くびを
傾
(
かたむ
)
けていました。
海からきた使い
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
しかし佐橋家で、根が人形のように育った
人参
(
にんじん
)
の
上品
(
じょうひん
)
を、非常に多く貯えていることが後に知れて、あれはどうして手に入れたものか、といぶかしがるものがあった。
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
こういって、ベンジャミンがおけをあげますと、りっぱな
着物
(
きもの
)
をきて、ひたいに
金
(
きん
)
の星をつけたお
姫
(
ひめ
)
さまがあらわれました。それは、
世
(
よ
)
にも美しく、やさしい
上品
(
じょうひん
)
なすがたでした。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そしてどちらかと
云
(
い
)
へば
面長
(
おもなが
)
で、
眼鼻立
(
めはなだち
)
のよく
整
(
ととの
)
った、
上品
(
じょうひん
)
な
面差
(
おもざし
)
の
方
(
ほう
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
品
常用漢字
小3
部首:⼝
9画
“上品”で始まる語句
上品上生
上品往生
上品下種