“兵糧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうろう80.9%
ひやうらう6.4%
ひょうりょう6.4%
かて2.1%
ひやうろう2.1%
へいろう2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち魏の孫礼そんれいは、兵糧ひょうろうを満載したように見せかけた車輛を何千となく連れて、祁山きざんの西にあたる山岳地帯を蜿蜒えんえんと行軍していた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もう一度行きますよ、親分。明日は姿を變へて平内へいない樣のお堂の前に頑張ぐわんばつて、三日分ばかり兵糧ひやうらうを背負つてつけたらどんなもので——」
露西亜の兵隊が何万満洲へ繰出くりだすうちには、日本ではこれだけ繰出せるとか、あるいは大砲は何門あるとか、兵糧ひょうりょうはどのくらいあるとか
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
全陣の将士は、晩の兵糧かてに、かかっていたが、その一トざわめきの初更しょこうが過ぎると
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ハテ恵比寿麦酒ゑびすびーる会社長くわいしやちやうで、日本にほん御用達ごようたしおこりは、蛭子ひるこかみが始めて神武天皇じんむてんのうへ戦争の時弓矢ゆみやさけ兵糧ひやうろう差上さしあげたのが、御用ごようつとめたのが恵比須えびすかみであるからさ。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
明日あす大楠山おおくすやま巻狩まきがりじゃ』などと布達おふれると、乗馬じょうば手入ていれ、兵糧へいろう準備したく狩子かりこ勢揃せいぞろい、まるで戦争いくさのような大騒おおさわぎでございました。