“れき/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
歴々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺したる者なるべけれと思ひ此人は何屋なにやより送られし客人なるやと聞けば女房こたへて夫は桐屋からの客人なり金を四百兩預けられしがいづれも歴々れき/\の人ならんと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
水源きて進行しんこう漸やく容易やうゐとなる、六千四百呎の高にたつすれば前日来経過けいくわし来れる所、歴々れき/\眼眸がんばうり、利根河の流域りうえきに属する藤原村の深山幽谷、まるで地図中の物となり、其山の広袤こうばう水の長程
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
松代まつしろ十萬石じふまんごく世襲せしふして、まつづめ歴々れき/\たり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あらそひ入り來る故實に松葉屋の大黒柱だいこくばしら金箱かねばこもてはやされ全盛ぜんせいならぶ方なく時めきけるうちはや其年も暮て享保七年四月中旬なかば上方かみがたの客仲の町の桐屋きりやと云ふ茶屋より松葉屋へあがりけるに三人連にて歴々れき/\と見え歌浦うたうら八重咲やへざき幾世いくよとて何も晝三ちうさん名題なだい遊女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
疑ふ樣も御座なく候と申立るに伊奈殿否々いな/\すこしにても心當り有れば申立よて其者は宿内の者か他村かとありける時恐れながら申上ますと支配人しはいにんの五兵衞縁先えんさきちか這出はひいで只今たゞいま平吉が申立し通り右心當りの儀はうたがはるゝものゝ先も歴々れき/\の身代に候ゆゑ何とも申上兼ると云ければ伊奈殿何々なに/\わるく致すと歴々れき/\でも油斷ゆだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)