“ようがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熔岩65.4%
鎔岩7.7%
容顏7.7%
溶岩7.7%
容顔3.8%
溶巌3.8%
熔巌3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熔岩ようがんが海中へ流れ込んだ跡も通って行った。シャボテンやみかんのような木も見られた。粗末な泥土塗どろつちぬりの田舎家いなかやもイタリアと思えばおもしろかった。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あたりの樹々は少しずつ様相を変えて、落葉松からまつのいぶし銀のような芽ぶきがちらほら見えはじめてきた。坂道はしだいに急になる。黒いとがった鎔岩ようがんの砂粒が草鞋わらじと足袋の間にはいってあるきにくい。
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
知らねばうたがはるゝも道理もつともなりいで其譯そのわけは斯々なり宵に御身たちが出行いでゆきし跡へ年の頃廿歳ばかり容顏ようがんうるはしき若者來れりいづれにも九しうへん大盡だいじん子息むすこならずば大家たいけつかはるゝ者なるべし此大雪にみち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
白煙濛々もうもうと立昇る地獄穴溶岩ようがんを覗いて、未醒みせい画伯と髯将軍、快哉かいさいを叫んで躍り上がったところが、たちまち麓から吹き上ぐる濃霧に包囲されて、危うく足踏み外し白煙中へき込まれんとし、二人
或人あるひと申しけるは、容顔ようがん美麗びれいなる白拍子しらびょうしを、百人めして、——
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
桜島は黒びかりしてそばだちぬ溶巌ようがんながれしあとはおそろし
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
火のあなから流れ出た熔巌ようがんめたような色をしている。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)