“やお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八起33.3%
八尾26.7%
20.0%
八百6.7%
6.7%
矢尾6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが人間万事塞翁さいおうの馬、七転ななころ八起やおき、弱り目にたたり目で、ついこの秘密が露見に及んでついに御上おかみ御法度ごはっとを破ったと云うところで
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さすがの父も里子の私を不憫ふびんに思ったのでしょう。しかし、その時いた八尾やおの田舎まで迎えに来てくれたのは、父でなく、三味線引きのおきみ婆さんだった。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
僕は父のわき火鉢ひばちそばに座って、しばらく黙って居ましたが、この時降りかけて居た空が愈々いよいよ時雨しぐれて来たと見え、ひさしを打つみぞれの音がパラ/\聞えました。父は筆をいてやお此方こちらに向き
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
すこし広き所に入りてみれば壁おちかかり障子はやぶれ畳はきれ雨もるばかりなれども、机に千文ちふみ八百やおふみうづたかくのせて人丸ひとまろ御像みぞうなどもあやしき厨子ずしに入りてあり
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
『ちんちんちどり』、だことの、『ちょっきんちょっきんちょっきんな』、だことの、まるでぼんおどりの歌みたよなやおい歌ばっかりでないか
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
供御くご方面の味方あやうしと聞えたので、正成は麾下の矢尾やおノ別当、志賀右衛門らに八百騎をつけて、加勢にいてやったところであり、義貞は淀口、脇屋義助は遠い山崎だったから
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)